admin⇒

陰気なサーカス

えとぶんしょうをかくそんざい

 | ~home~ |  next→

例大祭が悔しかったってお話

先日の春例大祭にて「メリーの箱庭」という作品を発表しました。陰気なサーカスとして活動を始めてから三作目になります。本記事はその「メリーの箱庭」を執筆するにあたって考えたこと、またイベントの感想等を記したいと思っております。


先ず、例大祭当日のお話から。
売り子をお願いしていた俺とお前とアルコールの己くんに手伝って貰って、設営したり実際に売ったり。
そんな中で悔しかった事が有りました。
まぁ、とても単純な話で、僕の本はそんなに売れなかった。実際、知名度の面でも実績の面でも実力相応の売れ方と云われればそれまでかと思います。でも、僕はとてもショックでした。
今回の作品は会心の出来でした。初めて売りたいと思えるレベルの作品になったと思います。だから、折角だから、多くの人に読んで欲しかったんですよね。
今まで、売れるか売れないかなんてどうでも良くて、読んでくれた人が面白いって思ってくれればそれで良いってスタンスでした。しかし、今回は確かに売れて欲しいって思いがあったみたいです。自分でも、自分の心境の変化に戸惑いを覚えました。売れて欲しいと思うことは女々しいことだと思っていたからです。自分の中に、そういった女々しい部分が有ることが許せず、素直になれませんでした。
イベントが終わったあと、正直倒れそうなくらいショックでした。暫く自暴自棄になりました。弱い部分を自ら自分に突きつけているような感覚でした。
あとから考えると、あれは悔しかったんだと気付きました。僕は、自分の本が売れなくて悔しかったんだと。
少し日を置いて、距離を置いて、ようやく気づくことが出来ました。

自分の中の感情を再度整理すると、その心境の変化は決して悪いものでは無いように思われます。自分の作品を売りたいと思うこと、良い作品が売れて欲しいと思うこと、悔しいと思ったこと、これらをバネに、陰気なサーカスとして活動をしていきたいと思いました。

以上が例大祭当日のお話です。以下、メリーの箱庭のあとがきの補足等々。少しネタバレするかも知れません。


今までの三作品はいずれも「心とは?自分とは?」というテーマのもとで、秘封倶楽部の二人、蓮子とメリーの関係を描いたものです。今作では秘封倶楽部の始まりと終わりにフィーチャーして、監禁という味付けをしながらこのテーマに向き合っています。

作品を書き進めていくうちに、ある問題にぶち当たりました。「百合とは?」という問題です。
広義に百合とは「女性同士の恋愛、あるいはそれに近い親密な関係」の事を指すそうです。成る程ね。
しかし、言葉では分かっていても、それを上手に文章に起こすことが難しいのです。筆者は男です。女性的な感性で女性を見つめ、恋や愛といった感情を想像するのが極めて難しい。「百合、かくあれかし」というテンプレートがあれば良いのですが、当然そんなものはありません。それに、どんな百合でも好きかと問われると、全くそんな事は無かったんですね。例えば、少し前にアニメ化されていたcitrusは百合作品ですが、あまりピンと来ませんでした。

私が始めにしたことは資料探しです。自分が好きな百合とは何なのか、今一度問い直す為、様々な百合作品に触れ、私が佳いと感じるものには一体どのような共通点が有るのかを探りました。
色々と探る中で、琴線に触れたものは3作品程。「加瀬さんシリーズ」「やがて君になる」「ヒメゴト~十九歳の制服~」。
「加瀬さんシリーズ」はピュアで真っ直ぐな百合。受け攻めがはっきりしていて、受けの女の子の可愛らしさと、攻めの女の子の言動の格好良さが魅力的です。
「やがて君になる」は面倒くさい百合。情景描写や表情の変化が素敵で、モヤモヤすると同時に先が気になるような作品です。
「ヒメゴト~十九歳の制服~」は百合作品ではありませんが、百合っぽい表現があるので参考にしました。倒錯的でドロドロした女性的な心理描写が心を深く抉ります。

この3つの共通点?

無いんですね。統一的な方向性が有るわけではなく、好きだから好きって感じ。困り果てました。結局自分がどんな百合が書きたいのか分からない。

1ヶ月くらい書いては消して書いては消してを繰り返し、色々と思い悩みました。
最終的には、まぁ……読んでみて下さい。これがベストかは分かりませんが、これが好きと自信を持って云えます。そんな純粋な百合、純愛が好きな人に読んで貰いたいなってお話。

それとこの作品、電子版を作ろうかと思っています。販売元はDLsiteかboothか分かりませんが、いつか出します。良かったらそちらで読んでみて下さいな。
スポンサーサイト

コスプレAVのすゝめ


・はじめに
「コスプレAV?普通のAVで良くない?」って云う人は結構居ます。コスプレAVを避ける理由としては、そもそもコスプレの良さが分からない、コスプレしているキャラを知らない、色んなものが有るでしょう。しかし、最大の理由は女優がブサイクだからでしょう。
ブスじゃシコれない?
いやいや。そんなんじゃ生きていけませんよ。
でもご安心下さい。私がコスプレAVの楽しみ方を伝授いたします。AVに興味がない人も、コスプレに興味がない人も、みんなコスプレAVを楽しめるようになります。今日からあなたもコスプレAVソムリエの仲間です。


・女優がそこそこ可愛い場合
この場合、素材が良いので特に策を講じずとも利用できるはずなので、大した問題は無いでしょう。しかし、このパターンはごく少数です。コスプレAVに出演している女優はだいたいあまり可愛くありません。適応の範囲が狭い上、必要性も薄いです。より楽しむ方法として読んでいただけたら幸いです。

1.背景を考える
ヤンデレキャラを愛でる感覚に近いでしょう。そのキャラが病む過程、そのバックボーンを考えるような感覚を持ってください。
こんな可愛い女の子がどうしてAVに出ているのか、考えてみましょう。コスプレイヤーというのはおおよそ自分が大好きな方々です。承認欲求を満たしたい余りに道を踏み外し、AVに出演するまでに至ったその壊れた感性を愛でましょう。

2.メンヘラの香りを探す
主に見るのは手首です。リスカ痕を探しましょう。あとは目の下なんかも注意深く見ると良いでしょう。多くの場合濃い化粧で隠れていますが、時々目の隈が見える事があります。きっと抗鬱剤や睡眠導入剤が手放せず、夜もちゃんと寝られていないんでしょう。見えない何かに怯える、その様子を想像してみて下さい。庇護欲をそそりませんか?その様子を映像の中の女優を重ねてみましょう。きっと、より魅力的に見えるはずです。


・女優が可愛くない場合
お待たせいたしました。「女優が可愛くない」の一言でそのAVを投げて欲しくないのです。人生のコンマ数パーセントでも損をするのはもったいない。ブサイクな娘のコスプレAVが楽しめれば、人生は(目に見えない誤差かも知れませんが)きっと楽しくなりますよ。

1.先ずは目をみる
顔や身体をぼんやりと見つめるのではなく、しっかりと女優の瞳を見つめます。俯瞰シーンではどうしようもありませんが、主観シーンでは意識的にやってみて下さい。目がブスってあんまり無いんですよ。じいと見つめていると、次第に親近感を覚えることでしょう。先ずはその女優への心の壁を無くす事です。

2.良いところを探す
ブスでも女の子は女の子です。世の中の見目麗しくない女性でも結婚している方はいっぱい居ますよね。それは、何かしら魅力があるからなのです。爪先から頭のてっぺんまで全部ブスって事は無いんです。
声が可愛い、笑顔がチャーミング、髪が綺麗、肌が綺麗、手が、お尻が、乳首が、性器が、どこでも良いのです。一つ、何か良い所を見つけて下さい。見つけたら、そこと瞳を重点的に見ます。
ブサイクな部分はあまり見ないようにして下さい。どうしても人は悪い所ばかり見てしまう生き物です。しかし、それでは真実は見えません。真実はいつも、目を凝らして注意深く観察しなくては見えないものです。

3.好きなシーンを探す
念入りに上記の1、2行程行ったあなたは、既にブサイクな女優が少しずつブサイクに見えなくなっているはずです。「この娘だったら頼まれれば普通に抱けるな」というラインまで来たらOKです。
女優の動きを注意深く観察しましょう。時折、ハッとするような可愛らしい表情や仕草が見えてくるはずです。恥ずかしそうに目を逸らす様子や、顔を赤らめる様子が不思議と愛おしく思えるでしょう。

4.コスプレしているキャラと重ねる
コスプレしている対象のキャラは基本的に美少女かと思います。ブサイクなキャラのコスプレはあんまり見ません。あのアニメの、ゲームの美少女は、三次元になるとこんな風になってしまうのです。悲しいですか?
いえ、悲しむ必要はありません。
あの手の届かない所にいたあの美少女が、こんなに現実的で、少し手を伸ばせば届くところまで来たのです。むしろ喜ぶべきでしょう。
手が届きそうな親近感、これが大切です。コスプレをしているその娘は決して遠い存在では無いと思うこと。これが、ぐっとAVへの没入感を高めてくれます。

5.繰り返し自己暗示をかける
上記の行程を念入りに行うことで、あなたは既にブサイクな女優が「ブサイクだけど可愛い女優」に見えるようになります。大丈夫、全然イケる。寧ろ普通に付き合いたい。そこまで来たら勝利は目前です。
ここで注意すべきなのが、「でもやっぱりブサイクじゃない?」と我に帰ってしまう事です。こうなってしまったら全ては水の泡。百年の恋も一時に冷める。決して正気になってはいけません。正常な判断力を捨てるのです。可愛いと思うこと、信じる事、これを続けて下さい。

6.気に入ったシーンでフィニッシュ

o0567040212435843278.jpg


以上です。お疲れさまでした。























warning!!

以下の内容は上記のコスプレAVを楽しむ方法の効果を下げる可能性があります。読む場合は自己責任で。












コスプレAVに出演しているのは大体AV女優です。その辺の素人コスプレイヤーを引っ張ってきてってパターンは殆ど無いでしょう。素人っぽく見えるのも、基本的には演技であったり、撮影機材のチープさに起因します。残念ながら、コスプレAVに出演しているのはコスプレイヤーではありません。結局AVってのはフィクションです。
それを踏まえた上で、コスプレAVでキメるかキメないかはあなた次第です。演技でも良い、リアルじゃなくても良い、そう思える人達だけが楽しめる娯楽なのかも知れませんね。
我に返って後日もう一回そのAVを観ると思うんですよね。「え、めっちゃブスじゃん」って。
そういうときは、笑って用意したティッシュで涙を拭きましょう。


よきコスプレAVライフを!

東方アレンジを聴こう

東方アレンジって新しいのを開拓するのが難しい。コミケのカタログが新地開拓に有用らしいですよ。
比較的マイナな所から個人的にオススメなサークルをいくつか紹介いたします。
でもこの記事って喧嘩売ってるよね。サークル側から見たら、お前のサークルマイナ!って云われてるようなもののような……。違うんだよ。大好きなサークルだから、一人でも多くの人に知って欲しいんだよ。
折角この記事を見てくれた人、一つくらい「あ、このサークル良いな」って思ってくれたら嬉しいです。



・東方事変

2014年末あたりに1stアルバムを発表している比較的新しいサークル。Iznaのvocalが色っぽく、楽曲にも雰囲気が有る。
初期のアルバムでは名前の通り東京事変を意識しているのか歌い方も椎名林檎に寄せたりしてたけど、最近ではどんどん新しい事を取り入れて進化していると思う。
1stから非常に安定したクオリティの作品をリリースし続けており、安心して手に取れる。Iznaの声が好きなら間違いなく買い。


・yonder voice

2010年あたりから活動している中国のサークル。グローバル東方。
特徴はどこか異国情緒を感じるメロディとvocalの瑶山百霊の透き通る声。曲に清涼感が有って耳に心地良い。東方ボーカルアレンジ界の美味しい水って感じ。
素直に綺麗だなって感じる曲を作るサークルなので、FELTとか好きな人にはオススメ。


・錯乱のオルフェ

2013年あたりから活動しているサークル。ロックド真ん中のサウンドと、暗い世界観、悲劇的な歌詞が突き刺さる。
2017年あたりからメジャーバンドでも悲恋を歌った鬱鬱とした歌詞が流行っているので、世相に合っている。正に今聞きたいバンド。
ハマる人はドハマりするサウンドなので、一度聴いてみてはどうでしょう。


・minimum electric design

2009年あたりから活動してるらしい。僕も最近知った。説明不要なお洒落サウンド。minekoのvocalに透明感が有り非常に聴きやすい。
ベースラインが好みで、個人的にイチオシなサークル。2016、2017年に連続して秘封楽曲のアレンジを手がけており、いずれも傑作。
とにかくお洒落なので、一度聴いたら最後、気付いたときにはn回聴いているハズ。

・aftergrow

2008年くらいからニコニコ動画にアレンジを投稿してる平茸の個人サークル。最近でははちみつれもんと組んでtouhou six stringシリーズなどを出している。
僕が如何に平茸が好きかって話は置いといて、「嗚呼、これがエモいって事なんだな」って理解させられたサークル。東方音楽のアレンジャーの中で一番好きです。
ポストロックに分類されるだろう複雑でエモーショナルなサウンドが特徴的。
聴いて、エモいから。

貴方はどう思いますか?ご意見、ご感想あったら下さい

昨今、漫画の違法DLが騒がれているらしい。
漫画村だっけ?
名前は聞いたことあるけど、どんなものかは知らなかった。どうやら漫画が違法アップロードされており無料で読めるらしい。これについては他の人がどうこう云ってるだろうし、僕が言及するまでも無い。
僕が今回メインで取り上げたいテーマは、Twitterのトレンドでこれについて調べていたときに見つけたツイートだ。

Screenshot_20180109-145525.png

先に断っておくんだけど、僕はこの人を晒し上げたい訳じゃない。そもそもこのツイートだって無断転載な訳だし。だから、このツイートの主を見つけて叩くなんてことは決してあってはならない

で、このツイート、貴方はどう思いますか?
勿論、決して気持ちのいいものじゃない。同人作家が見たら激怒するんじゃないかな。
でも、少し待って欲しい。怒りに曇った目では何も見いだせないし、何も得られない。

同人作家、というか同人誌を作ったことのある人間なら分かるんだけど、高くしたくて高くしてる訳じゃないんだよね。大手のサークルなら、かなりの部数刷ることが出来るから、印刷の基本料金なんてゴミみたいなものなのかも知れないけれど、小さいサークルでは基本料金って結構馬鹿にならない。30冊、40冊のスケールで作っていると、最低限赤字が出ないぎりぎりのラインを攻めても、表紙カラー本文白黒20ページ前後でも500円程度にはなってしまう。
個人で本を出すって、お金がかかる。

ちなみに、僕がこのツイートを見た時の感想は「そうかもな」です。
そうなんだよね。だってさ、同人誌一冊買える値段でジョジョの奇妙な冒険が一冊買えるんだよ?勿論此処に入るのはジョジョじゃなくてもいい。ドラゴンボールでも、ネウロでも暗殺教室でもなんでもいい。プロの書いた漫画一冊200Pが同じ値段で買えてしまう。
客観的に見てどっちの方が価値が有りますか?
素人の描いた極薄の漫画本と、プロの描いた面白い漫画。
残念ながら後者じゃないかなって思う。
ドラクエで、銅の剣と鋼の剣が同じ値段で、同じ店で売ってたら鋼の剣買うじゃん。だってそっちの方が強いし。
僕は同人小説家だからさらに申し訳ないんだけど、僕のしょうもない本を一冊買うお金が有れば、伊坂幸太郎や森博嗣や綾辻行人のめっちゃ面白い小説が二冊買える。多分、僕の本を買うよりそっちを買った方がQOLも上がると思うよ。


初見の感想は、僕がもし同人活動をしてないごく一般的な漫画ユーザーの見地に立ってのもの。
賢明な人は分かると思うんだけど、上に書いたことは前提が狂ってる。
商業と同人、これは明確に違う。
最近はこの境が不明瞭になってるし、此処の線引きって昔から問題になってると思う。
日々主張してるんだけど、同人活動って儲けるためのものじゃない。自分がその作品からエネルギーを、その作品が好きな同好の士に還元する場だ。「俺はこの作品のこういう所が好きで、こういう解釈をして、こういう表現が面白いと思ったんだけど、お前らはどう?」って云いながら集まって「わかるー」って云いながらニヤニヤする場所だ。
凄くプリミティブなオタクらしい、オタクの為のフィールドなんじゃないだろうか。
個人がごく少数のために作るのが同人誌だ。作家が儲けを出すために大量生産される商業誌とは、全く違うものだというのが一つポイントだろう。
先に云った通り、個人で同人誌を出すってお金がかかる。自分の好きを表現するのも、意外に簡単じゃない。

商業と同人の境界を曖昧にしているファクターの一つとして、同人ゴロの影響があるみたいな話は此処では割愛しよう。人気絵師様が人気コンテンツのキャラを描く。需要が有るから良いとかじゃなくて、そういう同人で金を儲けようってスタンスが同人業界全体を腐らせる……すいません。

先のツイートに戻ろう。
同人作家が趣味で描いた1000円の本に、1000円の価値を見出せる人だけが買えばいい。100円しか出さねぇって云うなら買わなきゃいい。商業と同人は違うんだから、同じ土俵に乗っけて考えちゃ駄目。これがまず結論。

そしてもう一つ、僕らがこのツイートから学ばなきゃいけない事。
それは、僕ら同人作家は一般人から見たらクソ高い本を売ってるって意識を持たなきゃいけないなって事。
1000円の価値を見出せないから、このツイート主はこのように云ってる訳ですよ。お前の本、100円程度の価値しかないだろって云われてますよ。耳が痛い。
高い金かけて作った本を馬鹿高い値段で売ってるんだから、内容に妥協は許されないと思う。ジョジョ一冊と、或いは伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズ2冊と比べた時に、遜色ないなって思えるくらいのクオリティが要求されている。そう思って、僕ら同人作家は作品に向き合わなくちゃいけないなって
好きなんだから、頑張れるはず。気持ちでは負けないように。


個人的に、このツイートは大変気が引き締まるものだったので感謝しています。
が、やっぱりクソ野郎だと思いました。

Distorted Torus Fantasyのあとがき

本記事は筆者がC93で頒布した小説、「Distorted Torus Fantasy」のあとがきになります。多少のネタバレを含む予定なので、読後にお読みいただけると良いかと思います。


初めに。
僕は本作品に全くもって満足できていません。正直なところ、作品として値段をつけて販売したことが後悔されるレベルの低クオリティかと思っています。従って、「クソつまんねえな」って思ったそこの貴方、本当に申し訳ございませんでした。再発防止に努めます。
弁明しておくと、本作品は京都秘封終了から冬コミの間の3か月で構想、推敲、執筆まで行った突貫工事みたいなものです。アイデアがnullの状態から作品を構築しているので、本当に3か月で製作した作品になります。所謂手抜き工事。粗悪な中国産。
冬コミに申し込んでしまった以上は作品を作らなくてはいけないという義務感と強迫観念に背中を押され、結果として自らを暗い穴の中に投じてしまいました。体調はズタズタ、クオリティもボロボロ、何も良いことは有りません。得られたものは身を削れば3か月で300Pの作品が作れるんだという事実と、3か月では内容を煮詰めきれないのだという実感でした。


以上、長々と書いたのは言い訳です。
内容に触れていきましょう。

本作品はクトゥルフ神話とは名ばかりの、結局秘封倶楽部の物語。僕が書きたいのは秘封倶楽部のお話で、有り体に言ってしまえば蓮メリちゅっちゅのが書きたいんですね。二人の心理描写がメインになります。
本作では次のような感じ二人を書きました。(プロットノートをそのまま写します)

・宇佐見蓮子……リアリスト。外から見ると機械的で冷酷な異常者。自分の中の理に照らして合理的でないものを感情と云うフィルタを通すことなく排除できる強者とも。
・マエリベリー・ハーン……人並みの人間味を持った健常者。排他的で自己肯定感が非常に弱く、高すぎる感受性や洞察力から疑心暗鬼に囚われる事もある。

蓮子の心情を描写するのが本当にしんどかった。蓮子が嫌いになりそうなくらい難航しました。対して、メリーさんの心情描写してる時が一番楽しいです。今回はメンヘラヘラな成分薄目で乙女成分多めの普通の女の子を意識しました。如何でしょうか。

テーマとして「仮面」と云うのを持ってきたので、割とこれに関連した描写が多めです。
人はみんな”仮面”を被っていて、その裏にある本心が見えない。他人の本心が分からない、理解できないって云うのは人間関係に悩んだことのある人なら一度は考えるんじゃないでしょうかね。普段はそんな事は気にせず、というか気にしていてもしょうがないので自分達も適当な”仮面”を被って生きているでしょう。
でも、一度気になり始めると中々疑心暗鬼から抜け出せない。
もしかしてあの人は自分の事が嫌いなんじゃないか、とかね。思春期の男子中学生的に云うと、あいつ俺の事好きなんじゃね?みたいな、そんな感覚。その感覚は「こうあって欲しい」や「こうあったら嫌だ」の裏返しであったりします。防衛機制で云うと事の「投影」「躁的防衛」。
他人の気持ちは他人の気持ちとしてそこにあるけれど、それをどの様に受け取るかは観測者たる一人称次第だよって事が主張です。濁った感情のフィルタ越しには他人の気持ちを正しくとらえることは難しい。本当に大切なら、曇りない瞳で有るがままのその人をしっかり観測しましょうね、みたいなことが云いたかった。
作中で伝えきれなかった部分かと思うので、此処でべらべら話しときます。

クトゥルフ神話要素はおまけです。
特段語ることも有りません。巻末シナリオは面白いから、暇だったらやってみてください。本当は巻末シナリオをそのまま秘封の二人にプレイさせるのをやろうと思ったのですが、それだと面白みがなく、また僕の主張したいことを上手く盛り込めなかったので、エッセンスを抽出して使用しました。H君、本当に有難う。冬コミ終わった瞬間「ありがとう、売れたよ!」ってLINE飛ばしたよね。

もう一つ、謝罪する事項が有ったのを思い出したので記しときます。
今回第三による文章校正が余り入っていないので、誤字脱字が発生しているかと思います。また、難読漢字や難解な表現も何の断りもなく出てきているかもしれません。その辺はGoogle先生と仲良くしてもらえると良いと思います。

そんなところでしょうか。
冒頭で本作品への不満を書いたわけですが、それでもこれは僕の現在の能力を正確に反映した作品なんですよ。クオリティに不満が有るって云うのは悪くない事だと思います。不満が有る以上は、作品をより良くしようと思えるって事ですから。今後も、この残尿感というか、やりきれな感覚をバネにして、より面白い作品が作れるよう努力を重ねたいですね。


はい、長々とお付き合いいただきありがとうございました。また次回、どこかのイベントでお会いしましょう。
その時は、もっと魅力的な作品を携えている事をお約束します。
重ねて、本作品に触れて頂き、有難う御座いました。



陰気なサーカス 綾辻賽

 | ~home~ |  next→

プロフィール

clown

Author:clown
動物も居なければ、トランポリンもブランコも無い、道化師1人の演目を御覧あれ。


最新記事


最新コメント


月別アーカイブ


カテゴリ

未分類 (1)
ゲーム (9)
同人 (6)
音楽 (3)
雑記 (8)
書籍 (0)

検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる